甘エビ(ホッコクアカエビ)とは?特徴や旬、美味しい食べ方のレシピもご紹介

甘エビ(ホッコクアカエビ)

基本データ

  • 標準和名:ホッコクアカエビ
  • 学名:Pandalus eous
  • 英名:Alaskan pink shrimp
  • :エビ
  • :タラバエビ
  • :タラバエビ

甘エビ(ホッコクアカエビ)とは?

甘エビ(ホッコクアカエビ)とは?

一般的に「甘エビ」と呼ばれていますが、正式には「ホッコクアカエビ」といいます。タラバエビ科に属する冷水性のエビで、北海道から日本海側をはじめとする海域に分布しています。

まずは名前の由来や外見、味などの基本的な特徴を見ていきましょう。

甘エビの名前の由来

甘エビという名前は、生で食べたときに感じられる独特の甘みに由来するとされています。

また、主要産地のひとつである新潟県をはじめ、日本海沿岸では「南蛮エビ(ナンバンエビ)」と呼ばれることもあります。「南蛮」とは唐辛子のことで、赤い色や細長い形が唐辛子に似ていることが名前の由来です。

甘エビの見た目や大きさの特徴

甘エビは、透明感のある鮮やかな赤色と細身の体が特徴で、体長は10〜13cmほどです。寿命は11年ほどとみられ、成長するにつれて性別が変化するという珍しい特徴を持っています。

生まれてから3年ほどは性別がなく、4〜5年目にオスとなり、その後5〜6年目にメスへと性転換します。そのため、大きく成長した個体はすべてメスです。7年目ごろには抱卵するようになり、生涯で3回以上産卵すると考えられています。

また、性転換を迎える5年目ごろのオスは、特においしい時期といわれています。

甘エビの味や食感

甘エビの最大の魅力は、名前のとおり濃厚な甘みと、やわらかくねっとりとした食感です。

素材そのもののおいしさを味わえる刺身や寿司との相性がよく、加熱してもおいしく食べられるため、天ぷらや唐揚げ、鍋物など幅広い料理に利用されています。

また、身だけでなく頭や殻からも風味豊かなだしが出るため、味噌汁などに利用すれば、甘エビのおいしさを余すことなく楽しめます。

主要な産地と旬

主要な産地と旬

甘エビは日本各地で水揚げされており、産地によって旬の時期が異なります。ここでは、甘エビの主な産地と、おいしく味わえる旬の時期を紹介します。

甘エビの主な産地

甘エビは、北海道から北陸、山陰にかけての日本海沿岸を中心に漁獲されています。

なかでも主な産地は北海道で、国内の漁獲量の大部分を占めています。そのほか、石川県や新潟県、富山県、福井県、兵庫県などでも漁が盛んです。

また、国内産だけでなく、海外から輸入された甘エビも多く流通しています。

甘エビの美味しい旬の時期

甘エビはほぼ一年を通して水揚げされていますが、旬の時期は産地によって異なります。

北海道では、流氷が離れて漁が本格化する春が旬とされ、特に水揚げのピークを迎える5月ごろは身入りがよく、おいしい時期とされています。

一方、富山県や新潟県、石川県などの北陸地方では、夏の休漁期間が明ける9〜10月ごろが旬のひとつです。また、海水温が下がる晩秋から冬にかけてもおいしい時期とされているため、甘エビの旬は一概に「何月」と決められるものではないのです。

失敗しない!鮮度で見るべきポイントやすぐ食べない場合の保存方法

失敗しない!鮮度で見るべきポイントやすぐ食べない場合の保存方法

甘エビのおいしさを楽しむためには、できるだけ鮮度のよいものを選び、適切に保存することが大切です。ここでは、新鮮な甘エビを見分けるポイントと、すぐに食べない場合の保存方法を紹介します。

新鮮な甘エビの見分け方

新鮮な甘エビを選ぶ際は、まず色や透明感を確認しましょう。鮮度のよい甘エビは、身に透明感があり、鮮やかな赤色をしています。時間が経つにつれて透明感が失われ、身が白っぽく濁ってくるため、できるだけ色がきれいなものを選ぶのがポイントです。

頭付きの場合は、頭が黒く変色していないかもチェックしましょう。また、殻にツヤがあり、身にハリがあるものも鮮度を判断する目安になります。

さらに、パック詰めされたものは、容器の底に汁(ドリップ)が多く出ていないものを選ぶのがおすすめです。

甘エビの冷蔵・冷凍保存のポイント

甘エビは鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早く食べるのが基本です。すぐに食べる場合は冷蔵庫で保存し、購入した当日〜翌日を目安に食べ切るようにしましょう。

すぐに食べない場合は、冷凍保存がおすすめです。頭付きの甘エビは、頭と殻を取り除いてから冷凍すると保存しやすくなります。水分をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取り、1回に食べる量ごとにラップで包んでから、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて保存しましょう。

食べる際は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍すると、食感や風味を損ないにくくなります。一度解凍した甘エビは再冷凍せず、できるだけ早めに食べ切りましょう。

【レシピ付】甘エビの美味しい食べ方

甘エビは、そのまま生で味わうのはもちろん、揚げ物や汁物にしてもおいしく食べられます。ここでは、甘エビならではの濃厚な甘みや、ねっとりとした食感を楽しめるおすすめの食べ方を4つ紹介します。

甘エビの刺身

甘エビの刺身

甘エビ本来の甘みと食感をシンプルに楽しむなら、まずは刺身がおすすめです。

頭と殻を取り除き、背わたがあれば竹串などを使って取り除きます。あとは器に盛り付け、わさび醤油などを添えるだけ。鮮度のよい甘エビならではの濃厚な甘みと、とろけるような食感を存分に楽しめます。

甘エビのにぎり寿司

甘エビのにぎり寿司

甘エビのねっとりとした食感と甘みは、酢飯との相性も抜群です。

殻をむいて下処理した甘エビを用意し、ひと口大に握った酢飯の上にのせれば完成。甘エビが小さい場合は、2〜3尾を重ねてのせると、見た目にも華やかで食べ応えのある握りになります。

自宅で作るのはもちろん、お店で職人が握った甘エビを楽しむのもおすすめです。回転寿司すし丸では「甘えび三尾のせ」を提供しており、甘エビのおいしさを気軽に味わえます!

甘エビの唐揚げ

甘エビの唐揚げ

甘エビを香ばしく味わいたいなら、唐揚げがおすすめです。小ぶりな甘エビなら、殻付きのまま揚げることで、身だけでなく殻の香ばしさも楽しめます。

甘エビの水分をキッチンペーパーでよく拭き取り、片栗粉を薄くまぶします。170〜180℃程度の油でカラッと揚げ、仕上げに塩を振れば完成です。お好みでレモンを添えると、さっぱりと食べられます。

甘エビの味噌汁

甘エビの味噌汁

刺身や寿司を作った際に残った頭や殻は、捨てずに味噌汁に活用できます。

鍋に甘エビの頭や殻と水を入れて火にかけ、アクを取りながら煮出します。十分にだしが出たら味噌を溶き入れて完成です。頭や殻から甘エビの濃厚なうま味が溶け出し、風味豊かな一杯に仕上がります。

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この記事を書いた人

初めまして!回転寿司や魚の魅力について発信している「お寿司のいろは」編集部です。

このブログでは、皆さまにもっと深くお寿司を楽しんでいただくため、回転寿司やお魚に関する"知っ得情報"を、分かりやすく、そして楽しくお届けします。