クロマグロってどんな魚?特徴や本鮪との違いについて解説

基本データ
- 標準和名:クロマグロ
- 学名:Thunnus orientalis
- 英名:Pacific bluefin tuna
- 目:スズキ
- 科:サバ
- 属:マグロ
クロマグロってどんな魚?
クロマグロは、マグロ類の中でも大型になる魚です。日本では高級なマグロとして扱われることが多く、回転寿司や鮮魚店などでも見かけます。
まずは、クロマグロの特徴や生息地、旬の時期などについて、順番に見ていきましょう。
クロマグロの特徴
クロマグロは、サバ科マグロ属に分類される魚です。学名は「Thunnus orientalis」、英語では「Pacific bluefin tuna(太平洋クロマグロ)」と呼ばれています。
主な特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 標準和名:クロマグロ
- 学名:Thunnus orientalis
- 英名:Pacific bluefin tuna
- 分類:サバ科マグロ属
- 主な食べ方:刺身、寿司、丼など
- 代表的な部位:赤身、中トロ、大トロ
体の背側は黒や濃い青色をしており、腹側は銀白色です。また、高速で泳ぎながら広い海域を移動する「高度回遊性魚類」の一つでもあります。
イワシやサバなどの魚類のほか、イカなどを捕食する大型の肉食魚です。
クロマグロの大きさや生息地
海洋と大気に関する調査および研究を専門とする「NOAA(米国海洋大気庁)」によると、成魚はおよそ全長1.5m・体重60kgで、最大では全長約3m・体重約450kgに達することがあります。
日本でも、2018年3月に生マグロの水揚げ日本一を誇る和歌山県那智勝浦町の勝浦漁港で体重450kg、体長284cmの巨大なクロマグロが水揚げされました。刺身にすると約3,000人分というかなり大きなサイズで、地元の業者が約770万円で落札したと報じられています。

生息域も非常に広く、主に北太平洋の温帯域を中心に分布しています。クロマグロのなかには西部太平洋で生活する個体がいる一方、太平洋を横断して北米沿岸まで移動する個体も確認されています。
また、日本周辺はクロマグロにとって重要な海域であり、実際に日本近海でも漁獲されており、台湾東方から南西諸島周辺や日本海などには産卵場があります。
クロマグロの旬の時期
一般的には、天然のクロマグロは水温が下がる時期に脂がのったものが評価されやすく、冬(12月〜2月頃)のクロマグロが旬として紹介されることがあります。
ただし、実際のおいしさは以下のような条件によっても変わります。
- 産地や漁獲された海域
- 天然か養殖か
- 個体の大きさや成熟度
- 漁獲時期
- 保存・熟成方法
そのため、「冬以外のクロマグロはおいしくない」というわけではありません。特に現在は養殖や冷凍・流通技術も発達しているため、年間を通して質の高いクロマグロを楽しめます。
クロマグロと本マグロの違いとは?
スーパーや回転寿司では「クロマグロ」と「本マグロ」という2つの呼び名を見かけることがあります。
どちらもよく知られた高級マグロの名称ですが、実際にはそれぞれの呼び方の違いや使われ方に特徴があり、混同されやすいポイントでもあります。
結論:クロマグロと本マグロは同じ魚

結論から申し上げますと、クロマグロと本マグロは、基本的に同じ魚です。
「クロマグロ」が魚種として使われる名称であるのに対し、「本マグロ」は市場や飲食店などで使われることの多い呼び名です。
「本」という文字から「本物のマグロ」という意味にも見えますが、本マグロ以外のマグロが偽物というわけではありません。マグロにはクロマグロ以外にも、ミナミマグロやメバチ、キハダ、ビンナガなど複数の種類があります。
ミナミマグロなどの他のマグロとの違い
さらに、クロマグロと比較されることが多い魚の一つが「ミナミマグロ」です。
代表的なマグロを簡単に比較してみましょう。
| 種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| クロマグロ | 大型のマグロ。赤身の旨みと脂ののったトロが人気。 |
| ミナミマグロ | 南半球を広く回遊。油が乗りやすく高級マグロとして扱われる。 |
| メバチマグロ | 目が大きい。赤身が多く、刺身などで広く流通。 |
| キハダマグロ | 体やヒレに黄色みがある。比較的あっさりした味わい。 |
| ビンナガマグロ | 胸ビレが長い。身の色が淡く、ツナ缶などにも利用される。 |
なかでもミナミマグロはクロマグロと同様に高級魚として知られています。ただし、クロマグロが主に北太平洋に分布するのに対し、ミナミマグロは南半球を広く回遊する別種です。
筆者それぞれ味や脂ののり方、主な漁場などに違いがあるため、食べ比べてみるのも楽しみ方の一つですね
クロマグロに関するよくある質問【Q&A】
最後に、クロマグロについてよくある疑問をQ&A形式で紹介します。
クロマグロの値段は高い?安い?
クロマグロは、一般的にマグロ類のなかでも高値で取引されやすい魚です。ただし、「クロマグロなら1kg○円」と一律に決まっているわけではありません。
価格を左右する主な条件には、
- 天然・養殖の違い
- 産地
- 個体の大きさ
- 脂ののり
- 赤身・中トロ・大トロなどの部位
- 生・冷凍などの流通状態
- 市場の需給
などがあります。
特に脂がしっかりのった大トロなどは取れる量が限られるため、赤身より高価になるのが一般的です。
なお、初競りなどではクロマグロに非常に高い価格が付くことがありますが、これは通常の小売価格とは性質が異なります。その金額をクロマグロの一般的な相場と考えないようにしましょう。
クロマグロが絶滅危惧種と言われてるのは本当?
クロマグロは過去に資源量が大きく減少したことから、「絶滅危惧種なのでは?」と心配されることがあります。
実際、太平洋クロマグロは2014年に国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されました。その後、日本を含む各国で厳しい漁獲規制や資源管理が進められ、漁獲量の上限設定(TAC)などが導入されています。
こうした取り組みの結果、資源量は徐々に回復し、2021年にはリスク評価が見直され「準絶滅危惧」へと引き下げられました。これは、依然として注意は必要なものの、以前よりも状況が改善していることを示しています。
クロマグロの寿命はどのぐらい?
クロマグロは、魚の中でも比較的長生きする種類です。
NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、太平洋クロマグロの寿命は平均で約15年、長いものでは26年ほど生きるとされています。
また、成長して子どもを産めるようになるのはおよそ5歳ごろです。
このようにクロマグロは、数年で大きく成長し、その後も長い時間をかけて太平洋を広く回遊しながら生きています。



普段は寿司や刺身として身近な魚ですが、こうした生態を知ると、少し特別な存在に感じられるかもしれませんね。
赤身・中トロ・大トロの味の違いは?
クロマグロの魅力は、一匹からさまざまな味を楽しめることです。特に代表的なのが「赤身」「中トロ」「大トロ」の3つです。
「高級だから大トロが一番おいしい」とは限りません。
| 部位 | 味わい・特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 赤身 | 脂が少なく、マグロらしい濃い旨みを感じやすい | さっぱり食べたい人 |
| 中トロ | 赤身の旨みと脂の甘みのバランスが良い | 旨みと脂の両方を楽しみたい人 |
| 大トロ | 脂が非常に多く、濃厚でとろけるような食感 | 脂の甘味やコクを楽しみたい方 |
マグロ本来の旨味を楽しむなら赤身、ほどよい脂を求めるなら中トロ、濃厚な味わいが好きなら大トロと、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
クロマグロは、部位によって味わいが大きく変わるのも魅力の一つです。寿司店などで機会があれば、赤身・中トロ・大トロを食べ比べて、それぞれの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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広島・岡山を中心に店舗を展開する「回転寿司すし丸」では、クロマグロをはじめとしたこだわりの寿司を気軽にお楽しみいただけます。ご家族での食事はもちろん、友人とのランチや夕食など、さまざまなシーンでご利用いただけます。
また、「自宅でゆっくりお寿司を楽しみたい」という方には、テイクアウトもおすすめです。お店でもご自宅でも、お好みのスタイルでお寿司をお楽しみください。
※クロマグロの取り扱い状況や提供メニューは、時期・店舗によって異なる場合があります。ご来店前に最新情報をご確認ください。

