シャコとは?エビとは何が違う?特徴や主な産地などについて詳しく解説

基本データ
- 標準和名:シャコ
- 地方名:ガザエビ、シャッパ
- 学名:Oratosquilla oratoria
- 英名:Mantis shrimp
- 目:口脚
- 科:シャコ
- 属:シャコ
シャコとは?

シャコは、エビによく似た見た目を持つ海の甲殻類です。しかし、実はエビやカニとは異なるグループに分類される生き物で、発達した前脚や優れた視覚など、独特な特徴を持っています。
ここでは、シャコの特徴をはじめ、主な産地や旬の時期について紹介します。
シャコの特徴
シャコ(蝦蛄)は、甲殻類の口脚目(こうきゃくもく)に分類される海の生き物です。細長い体や硬い殻など、一見するとエビによく似ていますが、分類上はエビやカニとは異なります。
大きな特徴は、捕脚(ほきゃく)と呼ばれる発達した前脚を持っていることです。カマキリの鎌のような形をした捕脚を素早く繰り出し、小魚や貝などの獲物を捕らえます。その姿から、英語では「mantis shrimp(マンティスシュリンプ)」と呼ばれています。
また、シャコは目が非常に発達していることでも知られています。左右の目を別々に動かすことができ、人間とは異なる仕組みで光を捉えます。食材として目にする機会のあるシャコですが、実は獲物を捕らえる能力や視覚に優れた、ユニークな生態を持つ生き物なのです。
シャコの産地や旬の時期について
シャコは、日本では北海道から九州まで幅広い地域に生息しています。主に内湾や沿岸部の水深が比較的浅い場所を好み、砂や泥の海底に巣穴を掘って生活しています。
食用のシャコの産地としては、北海道の石狩湾や小樽周辺、愛知県の三河湾、岡山県の瀬戸内海沿岸などが知られています。かつては東京湾でも多く漁獲され、江戸前寿司のネタとして親しまれてきました。
旬の時期は産地によって異なりますが、一般的には春から初夏にかけてと、秋がシャコのおいしい時期とされています。特に春から初夏は産卵期を迎えるため、卵を持ったメスのシャコを楽しめることがあります。
メスが抱える卵巣は「カツブシ」などと呼ばれ、独特の食感と濃厚な味わいが特徴です。一方、秋のシャコは身にうま味がのりやすく、春とはまた違ったおいしさを楽しめます。
シャコはどのようにして食べるのが正解?

シャコは、基本的に加熱してから殻をむいて食べます。なかでも定番なのが塩茹でで、シャコ本来のうま味や甘みをシンプルに楽しめる食べ方です。
ただし、シャコは鮮度が落ちやすい魚介類でもあります。生のシャコを手に入れた場合はできるだけ早く下ごしらえを済ませ、加熱するのがおすすめです。
ここでは、家庭でもできる下ごしらえと基本的な茹で方を紹介します。
シャコに下ごしらえは必要?
スーパーや鮮魚店に並ぶシャコは、すでに茹でられた状態で販売されていることが多く、基本的に下ごしらえは必要ありません。購入後は殻をむいて、そのまま食べられます。
ただし、生のシャコを購入した場合は、茹でる前に簡単な下ごしらえをしておきましょう。まず、シャコの表面についた泥や汚れを落とすため、流水でやさしく洗います。このとき注意したいのが、シャコの殻や脚です。殻の縁などが鋭く、素手で扱うとケガをする可能性があるため、慣れていない場合はゴム手袋などを着用すると安心です。
基本的には、洗って汚れを落とせば下ごしらえは完了です。エビのように背わたを取る必要はなく、殻がついた状態のまま茹でられます。
また、シャコは死んでから時間が経つと身の状態が悪くなりやすいため、生きたものや鮮度のよいものを入手したら、なるべく早く加熱することが大切です。
シャコの茹で方
シャコのおいしさを手軽に味わうなら、シンプルな塩茹でがおすすめです。殻付きのまま茹でることで、シャコのうま味や甘みを逃さず楽しめます。
シャコの茹で方は、次の手順で行いましょう。
- 鍋にシャコが十分浸かる程度のお湯を沸かし、塩を加えます。
- お湯が沸騰したら、下ごしらえをしたシャコを殻付きのまま鍋に入れます。
- シャコの大きさに合わせて、数分程度を目安に茹でます。
- 中心部までしっかり火が通ったら、ザルに取り出します。
- 冷水に長時間さらさず、そのまま粗熱を取ります。
- 粗熱が取れたら、頭や尾、殻の両端をキッチンバサミで切り落とします。
- 殻をはがすようにして、身を取り出します。
茹で時間はシャコの大きさによって異なりますが、中心部までしっかり火を通すことが大切です。ただし、加熱しすぎると身が硬くなりやすいため、長時間茹ですぎないように注意しましょう。
シャコの殻は硬く、縁や脚に鋭い部分があります。殻をむく際は、無理に手だけで作業せず、キッチンバサミを使うと安全でスムーズです。
茹でたシャコは、そのまま食べるほか、わさび醤油を添えたり、寿司ネタにしたりしても楽しめます。まずはシンプルな塩茹でで味わうと、シャコならではの濃いうま味とほのかな甘みを感じやすいでしょう。
シャコの握り寿司を食べるなら、回転寿司すし丸へ!

シャコは昔から寿司ネタとして親しまれてきましたが、マグロやサーモン、エビなどの定番ネタと比べると、現在では回転寿司で見かける機会が少ないネタのひとつです。そのため、「シャコを食べてみたいけれど、どこで食べられるのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そんなシャコのにぎり寿司を楽しめるのが、広島・岡山を中心に店舗を展開する回転寿司すし丸です!
シャコは、やわらかな身に魚介ならではのうま味とほのかな甘みがあり、酢飯との相性もよい寿司ネタです。見た目はエビに似ていますが、味わいや食感にはシャコならではの魅力があります。
そのほか瀬戸内産の新鮮なネタも豊富にご用意しています。素材本来の味わいを楽しめる、シャコのにぎり寿司をぜひ回転寿司すし丸でお試しください!
おまけ:シャコパンチの威力はどのぐらい強い?

シャコについて調べていると、「シャコパンチ」という言葉を目にすることがあります。これは、シャコの仲間が発達した捕脚を高速で繰り出して獲物を攻撃する動きのことです。
ただし、すべてのシャコが同じような強烈なパンチを繰り出すわけではありません。シャコの仲間は獲物の捕らえ方によって大きくタイプが分かれ、なかでも強力なパンチで知られているのが「モンハナシャコ」などのスマッシャー型です。
シャコパンチは貝やカニの硬い殻を割るほどの威力
スマッシャー型のシャコは、硬く発達した捕脚をハンマーのように振り下ろし、貝やカニなどを叩いて殻を割ります。その動きは非常に速く、捕脚の速度が秒速20mを超える種類もいるほどです。
さらに驚きなのが、シャコパンチは捕脚が直接ぶつかる衝撃だけではないこと。あまりにも高速で捕脚を動かすため、水中の圧力が急激に変化して「キャビテーション」と呼ばれる現象が起こります。発生した気泡がつぶれる際にも衝撃が生じるため、獲物にはパンチそのものに加えて強い負荷がかかります。
こうした能力は、硬い殻を持つ獲物を食べるために発達したものです。
食材として見るとおとなしい印象のあるシャコですが、種類によっては驚くほど強力な攻撃能力を持っています。

「シャコパンチ」というユニークな言葉が知られるようになったのも、こうしたシャコならではの生態が理由なのです!

